2021.05.15
目次
弊社は、研修によって「メンバーの承認力を向上させ、職場を承認空間に変え、みんなが活き活きと働ける」ことを、お手伝いしています。
でも、時々こんな言葉を頂くことがあります。
「研修なんかで、そんなに簡単に変われるはずがないよ」
「うちのメンバーは研修に拒否反応があるから、たぶん受け入れられないよ」
「研修って、なんだか退屈で、疲れそう」
ごもっともです。
かく言う私も、研修と聞くと、どうしても学校の授業のようなイメージが付きまとい、どんよりした気持ちになることがあります(笑)。
みなさんの研修のイメージって、どんな感じですか?
“会議室や研修センターのような所で、講師の話を聞いて、知識を吸収する”
そんなイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか?
研修の漢字を分解すると、
・研:とぐ、みがく
・修:身に付ける
となります。
つまり研修とは、自分を「といで、みがいて」、そうやって現れたきた新たな自分を「身に付ける」ことなんです。
とぎ方やみがき方の知識を教わっただけでは不十分で、研修の前と後(ビフォー、アフター)に変化(成長)が無ければ、研修とは言えません。
また、研修は英語で「training(トレーニング)」と言います。
トレーニングって、どんなイメージですか?
ずっと机に向かって勉強をしている姿を、想像する人は少ないと思います。
やっぱり、走ったり、ダンベルを持ち上げたり、なんだか体を動かして汗をかいているイメージですよね。
つまり研修には、その場で知識を吸収する(走り方やダンベルの持ち上げ方を学ぶ)だけでなく、行動に移し、それを継続できるようになることが大事なんです。
前項の観点から、『研修』には、次のようなことを満たしている必要があります。
人間には“変化を嫌う”という生存本能があります。
これは「今の状態で安全に過ごせている→今の状態を変える(未知のことに足を踏み入れる)と危険かもしれない」というロジックであり、個人差はありますが、誰しもが持っている動物としての正しい考え方です。
ただし、この本能に囚われてしまうと、良い意味での変化(成長)もできません。
研修では、この“変化のリミッター”を解除するための、十分な動機づけ(意識変容)が必要です。
これは知識を得るだけでなく、得た知識をもとに自分で考えて、それを言葉にすることです。
具体的には、グループ討議などがこれに当たります。
アメリカ国立訓練研究所が提唱している「ラーニングピラミッド」によると、学習による定着率は、講義を聞いただけの場合は5%ですが、グループ討議などでアウトプットを行った場合には10倍の50%まで上昇するそうです。
言葉にして発することで、脳への定着率を高め、研修後の行動を促すことができます。
これは研修後の日常において“まずは何をすればいいか”を、明らかにすることです。
“まず何をすればいいか”は、できるだけ簡単で、すぐに実行できそうなことが理想です。
そして、行動を促すために宿題形式にするもの有効です。
一度、行動を起こす(体験する)と、意識の定着に繋がりますし、習慣化が期待できます。
「研修で承認力は身につくのか?」
その答えは、NOでもあり、YESでもあります。
講師から知識を教わるだけの一方通行では、承認力は身につきません。
反対に、①変化のリミッター解除でき、②インプットだけでなく、アウトプットがあり、③研修後の行動が明確になっていれば、承認力は着実に身についていきます。
ぜひ、3つの条件を取り入れた研修を実施し、メンバーの承認力を向上させ、職場を承認空間に変え、社員の皆さんが活き活きと働ける会社を目指してください。
≪関連記事≫承認力の意味
≪関連記事≫5つの承認力とは
◆資料請求はこちらから→「承認の職場づくりの方法がわかる!」無料テキスト
◆資料請求はこちらから→「承認の職場づくり研修」概要書