2023.03.28
春といえば、4月に新入社員を迎える職場が多いのではないでしょうか。
かれこれ二十数年前の4月、私も一人の新入社員としてある企業に入社しました。自分が上手くやっていけるのか不安な反面、やってやるぞという思いもあった気がします。
4月を目前に控えた今回は、新入社員と承認力の関係について解説します。
目次
新入社員を迎える多くの職場で、新入社員に社会人として早く成長してもらおう、早く一人前になってもらおうと期待していることと思います。
ところが残念なことに、新卒社員の3人に1人は3年以内に離職しているのが現状です。
厚生労働省が毎年入社3年以内の学卒者離職率を「新規学卒就職者の離職状況」として公表しています。直近の就職後3年以内の離職率は新規高卒就職者35.9%、新規大卒就職者31.5%です。
新規大卒者の3年以内離職率を事業所規模別に見ると、1,000人以上の大規模事業所では25.3%、つまり4人に1人の割合です。これに対して30〜99人の事業所では39.4%、5〜29人の事業所では48.8%、5人未満の事業所では55.9%にも達します。
小規模な事業所ほど新卒社員の離職率は高く、30人以下企業になるとせっかく採用した新卒社員の約半分が3年以内に退職してしまっていることになります。
厚生労働省の「平成30年若年者雇用実態調査の概況」によると、初職の離職理由は「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」が 30.3%、「人間関係がよくなかった」が 26.9%、「賃金の条件がよくなかった」が 23.4%、「仕事が自分に合わない」が 20.1%の順となっています。
就労から1年未満の離職理由については、「人間関係がよくなかった」と回答した割合がもっとも高くなっており、職場の雰囲気や上司や先輩をはじめとする職場のメンバーとのコミュニケーションが重要ということがわかります。
新入社員にとって職場は右も左もわからない場所、それまでの環境や人間関係から切り離され、不安でいっぱいです。
そんなときこそ5つの承認力の出番です。
承認されることで新入社員は安心でき、安心感が得られた相手とのコミュニケーションによって良好な人間関係を築くことができるようになります。
≪関連記事≫5つ承認力とは
5つの承認力の中でもっとも重要な承認は「存在承認」、存在そのものを認めることです。
この最たるものが、あいさつです。
新入社員は、上司や先輩の多くの指導を受けることになり、時には厳しく注意をされることもあるかもしれません。上司や先輩が「おはよう」「お疲れさま」と声をかけることで私はこの職場から受け入れられている」と感じることができ、注意されても「私が嫌われているから、受け入れられていないから」ではなく、「ビジネススキルが未熟だから」と考えることができるでしょう。
あいさつ?どうすればいいの?については、ぜひ以前ブログで紹介させていただいた「存在承認の具体例」をご覧ください。
≪関連記事≫存在承認の具体例
新入社員への上司や先輩からの承認の一言の影響は大きいですが、承認が必要なのは新入社員に限ったことではないですよね。新入社員を迎える職場が多いこの時期に、職場での承認について考えてみませんか。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
≪関連記事≫研修で承認力は身に付くのか?
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