2022.12.24
「心理的安全性」という言葉を聞いたことがありますか?
Googleが提唱する“チームを成功へと導く5つの鍵”で、1つ目に挙げてられているのが、この「心理的安全性」です。
今回は、この「心理的安全性」とは何なのか?どんな効果があるのか?どうすればよいのか?について書いてみました。
目次
心理的安全性とは、メンバーが心理的な安全を感じているか否か?のことです。
具体的に言い換えると、その組織(チーム)に、言いたい事が言える雰囲気が有るか?です。
・何かしたい思ったら、素直にしたいと言える
・分からないことがあったら、すぐに質問できる
・違和感を覚えたら、ためらわず指摘できる
そんなチームなら、明るく活気があり、メンバーはイキイキとやる気を持って働けますよね。
その状態が「心理的安全性が高い」ということになります。
“変化の激しい時代”という言葉は、耳にタコができるほどよく聞きます。
そんな時代だからこそ、リーダーは「変化に対応できるチームが欲しい」「もっと生産性を高めたい」「メンバーに自発的に行動して欲しい」と願っています。
その願いを叶えてくれるのが心理的安全性です。
”素直に意思表示ができ、気兼ねなく質問ができ、ためらわず指摘ができる”
そんなチームなら、きっと変化に強く生産性が高いですし、メンバーは自発的に行動できるはずです。
チームの心理的安全性を高めるには、リーダーの承認力が最も重要です。
・メンバーのありのままを認める存在承認
・やる気や行いを認める行動承認
・成果を認める結果承認
これらの承認を日々実践し、チームの心理的安全性を高めていくことが大切です。
≪関連記事≫5つの承認力とは
≪関連記事≫リーダーシップとは
とはいえこれは理想の話…。
現実はなかなか難しいですよね。
「どうしてこんなにトラブルばっかり続くんだ」
「もっと考えて行動してくれよ、これぐらい常識だろ」
「この間も注意したのに、何度言ったらわかるんだ」
リーダーの心理状態は、日々こんなストレスの繰り返しで、承認したくてもなかなか難しいかもしれません。
私はたくさんの経営者の方々とお話をしていて、いつも思います。
「社長って、大変だなぁ。過酷な精神労働業だなぁ」と。
それでもやっぱり社長を続けて行かなくてはならないですし、チームに心理的安全性を作った方がいい。
ならば、リーダーは、承認力を発揮するために、ストレスに対して柔軟になるべきです。
ストレスに柔軟になる秘訣は、①変えられないものを受け入れる、②変えられるものに集中する、ことです。
私のクライアントさんに、居酒屋の経営者の方がいらっしゃいます。
その方は、超有名店で板長を張るまで修行を重ね、独立したスゴ腕の持ち主です。
当然ながら料理の旨さはピカイチで、繁盛店です。
厨房はいつもバタバタ。
修業時代の癖もあり、ついつい言葉遣いが乱暴になっていたそうです。
「これやっといて!」「それは今やらなくていいって!」「さっき言ったろ!」
その経営者は、もともと心優しい人なので、言ったあとの従業員の沈んだ顔を見ては、後悔していたそうです。
そんなある日、行きつけの理容室で、店長が従業員に指示を出すとき、語尾に“ありがとう”を付けてるのに気づき、「いいなぁ~」と思って、取り入れたそうです。
「これやっといて、ありがとう」「それはやらなくていいよ、ありがとう」
そうすると、自分自身がやさしい気持ちになれ、言ったあとの厨房の雰囲気が“ほわっ”と暖かくなるのを感じたそうです。
「ありがとう」を口に出すことで、相手(変えられないもの)を受け入れる気持ちが増し、それが波及して、厨房の心理的安全性が高まったんだと思います。
このお話を聞いて、私も語尾に「ありがとう」を付けることを心掛けたいと思いました!
最後まで読んでくださったんですね、ありがとう。
◆資料請求はこちらから→「承認の職場づくりの方法がわかる!」無料テキスト
◆資料請求はこちらから→「承認の職場づくり研修」概要書
≪関連動画≫Youtube「心理的安全性と承認力」